修復暦車は危険なの?

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軽度なものならばさほど深刻にとらえなくて大丈夫です。
しかし、販売店が修復歴をうまく説明できない場合は要注意した方が良いでしょう。

あるとき車道に出て自転車を漕いでいた高齢の男性が、その横を最徐行して追い抜こうとしていたわたしのほうにヨロヨロと近づいてきて、崩れたバランスを立て直そうとしてわたしの自動車にはっきりと右手をついたのです。
その瞬間、誰も乗せていない自動車の中でわたしはひとり「触ったー!」と叫んでしまいました。
幸いその自転車は無事に姿勢を立て直して、こちらも無事に追い抜けましたが、もしあの時、自転車のハンドルやペダルがわたしの自動車に接触して傷が付いたら、それを修理してもらいますから、れっきとした事故車になったのでしょうか。

なんて、そんなことはありませんが、一般的には、日本査定協会という団体が決めている修復を施すことになったら、事故車とされます。
事故車という名称に慣れてしまっている感がありますが、本当は修復歴車と呼びます。
事故に遭った車という意味では、その事故が先ほど書いたような程度でも事故車になってしまいます。
溶接されている部分を修理したり交換した場合に修復したとされるのです。
つまり相当大きな衝撃を加えられて、よほど機械の奥の部分まで修理が必要になった場合にだけ、修復歴が付くと言っても間違いではないと思います。こちらのサイトに修復暦の定義について詳しく掲載されております。

修復歴は記録簿に記載されますが、たとえ記載されていても、その程度が軽度であればさほど深刻に考えなくてもよいでしょう。
事故に遭っている自動車だったとしても、その程度や部分によって修復歴がないままきている場合もあり得るのです。
ただ、中古車購入の際の注意点として、販売店が修復歴をうまく説明できない場合は要注意です。
想像以上に深刻なダメージを受けた自動車かも知れません。
死者が出る大事故だったことも考えられます。
あるいは、修理はしたけれどちゃんと直っていないという場合も考えられます。
人間の病気と同じで、入院して手術しても、対症療法的には日常生活が可能になっても、もともとの病気は治っていないという場合がありますね。

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