記録簿って何?

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自動車の履歴書あるいはカルテのような書類のことです。

正確には「定期点検整備記録簿」と言って、新車購入の時に新車保証書とセットになって渡してもらうもので、その自動車とのつきあいをしていく上で、何か整備点検・修理をすると必ずそこに記録されるはずのノートです。
車検を正規の整備工場でパスしたことも証明してくれます。
ただし、これがあるからといって安心してしまうのはちょっと危険です。
中古車販売店が勝手に作成したノートを記録簿と呼んでいるところもあるからです。

では、記録簿がないという場合、何を意味しているのでしょう。
よく聞くのは、事故車なのに修復歴を隠すために、あるいは走行距離が本当は長いのでメーターの巻き戻しをしてあるのに、それを隠すために「ない」ということにしているというわけです。
あるいは、その中古車にはもともと記録簿が付いていなかったということも考えられます。
中古車購入を考えている人にとって判断の際に不都合な情報になり得ることでも、記録簿はすべて包み隠しなく記録しています。
中古車購入の際にどの自動車を選ぶかの注意点として、記録簿の有無がよく挙げられますが、これは本当です。
なくても見ればわかるという意見もありますが、中古車購入を考えている人がみんな自動車に詳しいわけではありませんから、一般的な注意点としては、やはり記録簿のある中古車を選ぶほうが安心できるということになります。

それもそのはず、記録簿というのは、エンジンオイルの交換や点検の回数など、修理だけでなく事細やかにその自動車の健康状態をチェックしてきたからです。
つまり、中古車購入を考えている人にゴマをするような話題ばかり提供する書類ではないのです。
その分客観的にその自動車についての情報を把握することができ、冷めて目で判断できるのです。
ですから記録簿をすぐに見せない、あるいは「ない」と言い切ってしまう販売店は、何か都合の悪いことを隠したいのではないかと疑われても仕方ないことになります。

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